漢方の日々

徒然なるままに

不眠と漢方

最近、不眠を訴えて来院される方が多いようです。不眠の原因は多岐に亘ります。悩み、不安、心配や怒りなどの心理的影響が第一にあげられます。また、加齢につれて睡眠の質が低下し、浅い睡眠になるようです。さらに、枕周辺での電波を発する電子機器の有無も重要な因子です。携帯電話をオンにしたまま枕元に置くと、携帯の発する電磁波の影響により脳が休まらず、入眠しにくくなります。このように漢方では、原因を分析し相応しい方剤を選択することとなります。

文献
1.  太田博孝:漢方薬鑑別キーワード大全 南山堂 2023
2.  高山宏世:腹証図解 漢方常用處方解説(改定版) 東洋学術出版社 2019
3.  秋葉哲生:活用自在の処方解説 ライフ・サイエンス 2009
4.  花輪壽彦:漢方診療のレッスン(増補版) SCOM・020  金原出版 2004
5.  藤平健:漢方処方類方鑑別便覧 株式会社リンネ 1983
6.  https://www.nanzando.com/products/detail/47181

咳と漢方

近年、感冒後に頑固に咳のみが残る方が多いようです。咳止め用の漢方方剤は多々あり、表に代表的な漢方方剤を列記しました。咽頭痛などが残る場合には桔梗石膏や麻黄附子細辛湯を併用します。漢方方剤の目標とする証には体力的に強い実証型の例から、虚弱な体質の虚証例まであります。痰の有無や性状、また虚実証や各々の特徴的な症状により方剤の選択は異なってきます。文献
1.  太田博孝:漢方薬鑑別キーワード大全 南山堂 2023
2.  高山宏世:腹証図解 漢方常用處方解説(改定版) 東洋学術出版社 2019
3.  秋葉哲生:活用自在の処方解説 ライフ・サイエンス 2009
4.  花輪壽彦:漢方診療のレッスン(増補版) SCOM・020  金原出版 2004
5.  藤平健:漢方処方類方鑑別便覧 株式会社リンネ 1983
6.  https://www.nanzando.com/products/detail/47181

アトピー性皮膚炎と漢方

アトピー性皮膚炎は、痒みと湿疹と伴う皮膚疾患です。皮膚の乾燥が強く、出血するまで頻回に搔爬することも多く、痒みのストレスのため夜間の睡眠不足にもなりがちです。漢方治療では、患者さんの体質に合わせた漢方薬を選択します。湿疹部が乾燥しているかどうか、ジクジクした(湿潤性)かどうか、湿疹の部位等により、漢方薬の選択肢が異なってきます。基本的に消風散と他の漢方薬を併用することが多いようです。
文献
1.  太田博孝:漢方薬鑑別キーワード大全 南山堂 2023
2.  高山宏世:腹証図解 漢方常用處方解説(改定版) 東洋学術出版社 2019
3.  秋葉哲生:活用自在の処方解説 ライフ・サイエンス 2009
4.  花輪壽彦:漢方診療のレッスン(増補版) SCOM・020  金原出版 2004
5.  藤平健:漢方処方類方鑑別便覧 株式会社リンネ 1983
6.  https://www.nanzando.com/products/detail/47181